アスペルガー/ADHDの子を持つ親へ。塾になじめず学習も理解できないと悩んだ時に思い出すべき4つの処方箋

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アスペルガー/ADHDの子を持つ親へ。塾になじめずてんで成績もあがらないと悩んだ時に思い出すべき4つの処方箋

「アスペルガーやADHDのために塾になじめない。内容にもついていけていない。」と悩んだ時に思い出してほしい「4つのポイント」をあげました。

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その1.まずは塾や教室でのモラルを根気強く説明する。

解らないことを質問するのは大変よいことです。
思っていることをその場でつぶやくのも子どもらしい、素直な行いだといえます。

しかしどんな場にも空気の流れというものがあります。
塾もしかりです。

空気を読むことが不得手なアスペルガー/ADHDですが、
自分が自由に振舞ってしまうことでみんなで勉強しているその空気を乱すと「何(誰)が」「どうなる(どんな気持ちになる)」のかを伝えると理解しやすいといわれています。

例えば「●●がこんな思いをするよね?」と具体的に説明してみたり、「先生が一体どのように大変になるのか」を理論的に説明してあげる、などです。そうすることで、納得することも少なくありません。

説明する際のコツは、「良いことか、悪いことか」という観点でよりも、あくまでも具体的・理論的に言ってあげること。これが大事です。

勉強以前のモラルというものを本人が納得して飲み込むことができれば、塾での居方がわかるようになり、それは必ず学力にも影響します。

納得するとスンナリと実行できることも多いのが、アスペルガー/ADHDの特徴でもあるのです。

どうしてもモラルの説明を分かってくれない場合は、親子で専門のカウンセリングを受けるべきでしょう。専門医はさまざまなパターンの症状を見てきています。家庭でどうしようもできない場は、解決の糸口をみつけるためには受診が近道といえます。

その2.まず、思い出そう。アスペルガーやADHDじゃなくても勉強できない人は沢山いますよね?

アスペルガーやADHDじゃなくても勉強が全然できない子はたくさんいます。

また、発達障害を持たない子でさえ、特に「数学は難しい!」という思い込みが強いあまり見るだけで拒絶反応、「何が解らないかも解らない」という子はざらにいます。
勉強に関しては、そういった「精神的な要素の影響」というのは相当あるものなのです。

もちろん発達障害であるという事実は配慮すべきだと思います。
一例として、空間認知が弱いという症状が濃い場合、わり算が苦手な事が多いという報告もあります。
また、アスペルガーやADHDである場合、基本的に得手不得手の差が大きいです。勉強で言えば、苦手な教科もあれば、やけに得意な教科がある、ということ。そんなパターンは実際よくあります。

また、アスペルガーやADHDはそもそも「適応範囲が狭い」ということも忘れてはいけない大事なポイントです。
ある部分はすごい伸びしろを見せるものの、伸びない所は本当に伸びないという大きな偏りが存在します。
その偏りは幼いときはそんなに感じませんが、少年期・青年期になると顕著に現れるようになってきます。

このようなことからも「学習に全然追いつけない」「どうしても理解できず成績がすこぶる悪い」といった可能性は非常に多いのは事実です。

しかし、なにもかもを「アスペルガー(ADHD)だから」と障害に結び付けてしまうのはあまりよい傾向ではありません。必要以上のマイナス思考はやめましょう。

その3.本人の気持ちもむげにしない。しかし時にはクラス変更も相談してみること。

いろいろな弊害があり、塾からは暗に退塾を促されるという目にあっている方もいるかもしれません。
辞めて別の塾へ、もいいかもしれませんが、子ども本人が今の塾にこだわって辞めようとしない、ということも往々にしてあります。
そうした場合はできるだけ今の塾で続ける方向で模索していくというのもひとつのあり方です。

しかし、今のクラスで学習理解度にも無理があるなら、その下のクラスに移って頑張ってみるという方法があります。
親と先生と本人とで話し合いの場をもうけ、クラスのレベルを変えても志望校に対応できる内容だということを先生より直接説明してもらえば、親子の話し合いでは暴れてしまうような子でも、静かに納得することもあります。

そして、そもそもここが重要です。
まず塾というのは「塾についていく」のが目的の場所ではありません。
目標とする学校に合格するために、自分はどこまでのレベルになっていれいいのか、まずはゴールをしっかり捉える。
そしてその次にはじめて来るのが「そのためにどんな手段をとったらいいのか」なのです。

その4.どうしても塾?それなら個人指導・家庭教師という手がある。しかも発達障害にも力を入れているところも。

どうしても塾の形態を、というのであれば、
発達障害児に対応している専門の塾を選ぶという道もあります。

【発達障害に対応している塾】

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・「その子らしい」自立のしかたを育む学習塾Leaf|LITALICO
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アスペルガーやADHDの子は、「空気が読めない(読まない)」といった特性と共に、矛盾しているようですが「周囲の雰囲気がとても気になる」という側面ももっています。

気になることが無くならないと集中することができない。

勉強を頑張ろうとしても集中できないのは、もしかすると塾のほかの生徒の様子が気になっているからなのかも、ということがいえます。
もしそうだとしたら、「塾で成果を上げる」というのは気の遠くなるような望みの薄い話になってしまうのかもしれません。

最善の策は、塾ではなく、個人指導を選ぶことです。

その場合、子どもが信頼できると感じる先生であることがすごく大切です。他の子と比べたりしないで、自分に向き合って粘り強く教えてくれる人なら、大学生の先生であっても大丈夫。子どもが信じることができる人であれば、それで十分対応できます。

家庭教師だと先生は自分一人に向き合ってくれ、自宅などの慣れた環境でじっくりと腰を据えて教えてくれる。
親も先生にすぐ要望を伝えたり相談することができる。

成績はそうぐんぐんとはあがっていくものではありませんが、勉強に対する態度もだんだん変わり、意欲的に勉強するようになったという例がたくさんあります。

成績が少しずつ上がれば、さらにやる気がアップする。好循環です。

【完全に「マイペースでできる」通信教育・インターネット塾】

最近では、先ほどあげた発達障害対応の塾のほかにも、発達障害児への対応にも力を入れている家庭教師の派遣会社もあります。

また、通信教育やインターネット塾も検討してみるといいと思います。
なぜなら、完全に「マイペースでできる」からです。また、塾や家庭教師より費用がかからない傾向にあります。

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塾、家庭教師、通信教育。
その子にあった勉強手段さえ見つけてあげれば、徐々に結果はついてきます。

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