ADHDであることを公表している有名人は多い傾向にありますが、そういった人を見ていて「あまり感情が顔に出ないな」「無表情だな」と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際にADHDの人には無表情の人が多いのかということについてお話していきたいと思います。
無表情な人は確かに多い
ADHDの人の中には、無表情な人は確かに多い傾向にあります。ただ、注意しておきたいのが「感情はある」ということです。無表情というと、無感情とイコールに考えてしまう人も多いですが、感情はありますし、表情も24時間365日無表情というわけではないのです。
一般的には愛想笑いを含め、生活の中でさまざまな表情を出していくことになるかと思います。しかしながら、ADHDの場合には表情がコロコロと変わるということはそうそうありません。思い出し笑いをすることはありますし、面白いところでは笑います。ただ、必要のないところでは無表情になることが多いため、必要なときにだけ表情を出すといった印象になります。
逆にいえば、不要と判断した場合には無表情を貫くのです。
表情を作るのは高度なこと
接客をしている人であれば、自分の気持ちがいくら沈んでいようと常に笑顔でいることが求められます。この場合、表情を作ることになります。多くの人が当たり前のように表情を作っているのですが、この表情を作るという作業は非常に高度なものです。ADHDの人にとって、この高度な作業は難しいという部分もありますが、「面倒に思ってしまう」といったほうがいいでしょう。
もちろん、自然に出てくる表情というのはあるのですが、わざわざ表情を作る必要はないという判断をすれば表情を作ることは決してありません。だからこそ、ADHDの人は無表情であるという印象を与えてしまいやすいのです。
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