自閉傾向には育て方による後天的なものもある、はホント?

自閉傾向を持つ方は、少なくありません。自閉傾向や自閉症というのは脳の機能障害であるといわれているのですが、その一方で育て方による後天的なものもあるという主張をしている方も存在します。「自閉傾向には育て方による後天的なものもある」というのは本当なのでしょうか?

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自閉傾向は先天的な脳機能障害

まず理解しておきたいのが自閉傾向というのは先天的な脳機能障害であるということです。
つまり、自閉傾向は後天的なものではないということです。
自閉症や自閉傾向については昔に比べれば認知は広まっているのですが、これらを育て方による後天的なものであると思い込んでいる方も少なくありません。

特に、自閉症や自閉傾向のあるお子さんを持つ親御さんというのは「自分の育て方が間違っていたのだろうか・・・」と思い悩んでしまいがちです。もちろん、自閉症や自閉傾向についての正しい認識を持てばこういったことで思い悩むこともなくなるのですが、そもそも自分の子どもが自閉症や自閉傾向であることに気づかないままの方もいるのです。

育て方によって症状が悪化するケースはある

自閉症や自閉傾向のあるお子さんというのは、その接し方によって症状を抑えられることもあれば、逆に症状を悪化させてしまうこともあります。基本的にどのような障害にも言えることなのですが、接する際のコツというものがあるのです。

自閉症や自閉傾向があるということがわからないまま育ててしまったことによって、症状がひどくなってしまうということは当然あるでしょう。ただ、だからといって「自閉傾向には育て方による後天的なものもある」とは言えません。あくまでも先天的なもので、育て方によって変わってくるのは症状の強弱なのです。

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