発達障害である可能性を調べるのに遺伝子検査は有効か?

自分が発達障害だったとして、その発達障害が子どもに遺伝するのではないかと不安になる方は多いでしょう。そういった中で遺伝子検査というものに興味を持つ方も多く見られるようになりました。発達障害である可能性を調べるのに遺伝子検査は有効なのでしょうか?

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遺伝子検査のみでは判断に有効とは言い切れない

もともと発達障害というのは、さまざまな検査を経て発覚するものです。遺伝子検査のみで発達障害が明確になるということは基本的にありません。そのため、遺伝子検査のみで判断・診断として有効かというと、そうとは言いきれません。

そもそも遺伝子検査そのものも100%の正確さというものを有しているわけではありません。仮に、発達障害に限らず「特定の障害に遺伝子検査で問題がなかった」という結果が出たとしても、だからといって一生涯その障害になることがないというわけではないのです。

大切なのは万が一のときのために備えること

これから親となる方にとっては、子どもが発達障害になるかどうかというのはとても大きな問題になってくるでしょう。しかし、遺伝子検査をしたとしてもその結果がすべてというわけではありません。遺伝子検査とは違う結果が現実で起こってしまう可能性だった十分にあるのです。

結局のところ、重要になってくるのは万が一のときのために備えておくことです。
もっと簡単に言ってしまえば、生まれてくるお子さんが発達障害である「可能性」に備えておく、ということです。

気持ちの面はもちろんですが、発達障害について事前にしっかりと勉強していくことが備えになります。「発達障害かもしれない」というこの気持ちが心構えとしてひとつあるだけでも、たとえ発達障害であったとしても、落ち着いて受け入れることができるのではないでしょうか?

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