アスペルガーとシングルレイヤー思考

アスペルガーの方というのは、集団の中で浮いてしまう傾向にあります。独特なものの考え方という部分がありますので、「普通だったらこうするでしょ」というものが通じないケースも多々あります。その中で注目しておきたいのがシングルレイヤー思考です。アスペルガーを理解する上で重要なポイントになってきます。

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シングルレイヤー思考とは?

まずは、シングルレイヤー思考がどのようなものであるかを説明しておきましょう。シングルというのはひとつの、レイヤーというのは層という意味です。つまり、ひとつの層での思考ということになります。一般的に何かを考えるときというのは、いろいろなことを同時に考えているものです。
本があれば、どのような内容なのか、本の状態の良し悪し、どういった世代に好まれる本か、この本を読んでいるとどのような目で見られるのか・・・といった具合に物事の背景なども考えることになります。シングルレイヤー思考においては、こういった物事の背景を考えないのです。本があるから読もう、という言い方を変えれば非常にシンプルな思考になるのです。

アスペルガーのシングルレイヤー思考でよくあること

アスペルガーのシングルレイヤー思考でよくあることとしては、思考が機械的になってしまうということが挙げられます。例えば、仕事でミスをしてしまったとします。体調も悪い、身内の不幸もあったということであれば、ミスは大目に見るという方が多いでしょう。
しかしながら、アスペルガーのシングルレイヤー思考においてはそういった背景は一切関係なく、ミスをしたから罰則が必要という考え方になるのです。他の人が考えるであろう背景のことは考慮しないのです。というよりも、それができないのです。こういったことがきっかけで集団の中で孤立してしまうこともあります。

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