ADHDとアスペルガーの併発について

最近になってよく知られるようになったADHDとアスペルガーですが、ぼんやりと知っているというだけの人も多いのではないでしょうか。身近な人がADHDとアスペルガーの併発の可能性もありますので、正しく理解をしていきましょう。

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併発することもあるADHDとアスペルガー、どちらも発達障害

併発しやすいADHDとアスペルガーですが大きな枠で見ていけば、発達障害という分類になります。どちらも脳機能の偏りによって現れるものです。普通の人のようにバランスよく行動ができるのではなく、ひとつの分野において行動が突出してしまうというのが特徴です。

併発しやすいADHDとアスペルガー、代表的な症状に共通点も

まず、アスペルガーには代表的な症状が3つあるといわれています。
コミュニケーション、社会性、想像力における症状なのですが、併発しやすいADHDにも同じ分野における症状があるという共通点があります。
共通点があるからこそ、併発しやすいという部分もあるでしょう。
ここでは、アスペルガーの症状と比較する形でADHDの症状についても触れていきたいと思います。

まずは、コミュニケーションにおける障害についてです。アスペルガーの場合には、言葉の細かいニュアンスが理解できないという特徴があります。曖昧な表現は理解できず、聞き返すことが多くなります。また、会話におけるキャッチボールの重要性はわかっているものの実際には会話のキャッチボールができないという部分もあります。ただ、ADHDの場合にもこういった特徴はあるものの、そこまで強くは出てきません。

次に社会性における障害についてです。アスペルガーはいわゆる空気が読めないというタイプになります。アイコンタクトができないのも特徴です。ただ、ADHDの場合にはアイコンタクトもできますし、仲良くなりたいという気持ちは持っているのです。

そして、想像力における障害についてです。アスペルガーは決まった手順を変えることができない、興味の対象が狭いといった特徴があります。
一方で、ADHDは一時的にのめりこむものの飽きっぽい、決まった手順にはこだわらないといった傾向があります。

ADHDとアスペルガーの併発はよくあること

アスペルガーの半数がADHDの症状を抱えているといわれています。というのも、ADHDとアスペルガーの併発はよくあることなのです。

では、アスペルガーとADHDが併発するとどのような状態になるのでしょうか。

アスペルガーにおいてはコミュニケーションにおける障害が目立つのですが、これにADHDの症状が加わることによって周りを振り回してしまうコミュニケーションが苦手な飽き性という感じの人間になってしまいます。
説明がないため、周りの人の理解がついていきません。そのため、理解されないままに孤立してしまうこともよくあるのです。

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