障害を個性だと思ってしまうのは良くない

「障害は個性」とはよく聞かれる言葉です。
これは一見非常に良い言葉のように思えるかもしれませんが、その意味を考えていくと手放しに良いとは言えないものです。
なぜ良くないのかを具体的にまとめてみました。

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個性になると性格の差という見方に

おそらくほとんどの方が「障害は個性」という言葉を良い意味で使っているかと思います。しかし、冷静に考えると障害を個性という言葉に置き換えてしまうとおかしなことになります。
というのも、個性というのはあくまでも性格の問題になるからです。それぞれの個性というのはそれぞれの性格の差でもあります。
つまり、障害が個性という言葉に置き換えられることによって、性格の差の範囲内のものと考えられてしまうのです。

性格ではなく、障害は障害です。一見非常に良い響きの言葉ですが、この言葉によって勘違いしてしまう方も多くなるでしょう。

障害を受け入れることが大切

「障害は個性」という言葉は、障害への偏見をなくすために使われるようになったものです。ただ、障害が単なる性格の差として処理をされるようになるのは好ましくありません。結局は、障害を障害として受け入れることが大切なのです。
障害があるからこそ周りのサポートも必要になってきますし、障害があるからこそ障害者手帳などで生活面での負担も軽減することができるわけです。

最近では妙なところで「みんな平等」といった意識が働くようになっているようですが、障害を受け入れることと平等に扱うことは違うのです。障害があるということは差があるということですし、その差を埋めるためのサポートがあるということを理解しておかなくてはなりません。それが障害者本人と周りのためでもあるのです。

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