空気が読めない

「空気が読めない」といわれることも多いADHDとアスペルガー。
でもその性質には大きく違いがあります。

Sponsored Link

ADHD

状況がわかっていても、ADHDの最もたる症状である多動性や衝動性、不注意のために、自分の言いたいことやしたいことの抑制がきかず、まわりから「空気が読めない」と思われがちです。

例えば、沈黙に耐えかね、話題の本質をよく考えず咄嗟に人のうわさ話を始めてしまう、等があります。この「よく考えず、咄嗟に」というところは症状の1つである「衝動性」をよく表しているといえます。

また、自己中心的・協調性に乏しいといった症状も相まって、人の話が聞けないのも「空気が読めない」と言われる一因となっています。
人の気持ちを察することはできるけれど、それに合わせた具体的な対応ができなかったり、感謝や共感・反省の気持ちをうまくあらわせないため、「常識はずれ」だと思われることも少なくありません。

全体的に不器用で年齢よりも未熟な印象を与える傾向にあります。
「人と親しくしたい」という思いがあるところはアスペルがーと大きく異なる点です。

総じて、「わかっているけど、上手に振る舞うことができない」というところがADHDの最もつらい気持ちであることが多分にあります。
後々「どうしてあんなことを言ってしまったのか」と自分を責め、人づきあいにおける自信喪失につながってしまいます。

加えて、「衝動性」のために似たようなシーンでの失言を繰り返してしまうことがさらに自身を追いつめてしまうことも少なくありません。

アスペルガー

一般常識よりも自分の解釈を優先する傾向にあり、状況をある程度わかっている場合でも自分の納得がいかないと受け入れないことが多いため、周囲からは空気が読めないと思われてしまいがちです。

Sponsored Link