善悪の判断というのは、人がお互いに快適に過ごしていくためには欠かすことのできないものです。特に、お子さんにはこの善悪の判断というものをしっかりと教えていかなければなりません。ただ、ADHDの場合には教えていくのにもコツが必要になってきます。ここでは、ADHDと善悪の判断についてお話していきましょう。
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善悪の判断はできるものの流されることが多い
普通の方であっても善悪の判断はできるものの、誘惑に流されてしまうということはあるでしょう。ADHDの場合には、その傾向が特に強くなってきます。衝動や誘惑に弱い部分があるので、とっさの判断ができないこともありますし、善悪の判断ができていてもそれをなかったことにして流されてしまうということもあります。
ただ、これはADHDに限ったことではなく、誰にでも大なり小なりある部分になります。ADHDの場合には、こういった傾向が顕著になってしまうというだけなのです。
本人にとってのメリットを強調して考える
では、誘惑や衝動に負けてしまいやすいADHDの方には善悪の判断においてどのような指導をすればいいのでしょうか。
これは非常にシンプルで、本人にとってのメリットを強調する方向で指導をしていけばいいのです。善悪の判断に則った行動をすることによって、具体的にどのようなメリットがあるのかを伝えていきましょう。口頭ではなく、イラストや図などを使ったほうがよりわかりやすくなります。
自分へのメリットに意識を向けることによって、自分にとってのメリットがない行動を抑制することができるのです。
いいこと、いけないことを伝える際には、なぜいいのか、なぜいけないのか、そこからどのようなメリットがあるのかを根気強く伝えていくことが必要になってきます。