「ADHD 段取りが悪い」の症状
ADHDがある人は、ほかのことが気になり出すと、つい着手してしまい、優先しなければ成らないことを見失ってしまいがちです。
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中途半端なまま同時進行してしまうので、いつになっても仕事を終了させることができず、物事を段取りよく遂行するのが不得手な傾向にあります。
優先順位をつけるのが苦手で、どの作業も大切で重要だと思ってしまうため、順序立てて計画した上で複数のことを器用にこなしていくことができないのです。
この性質は、ADHDの多動性が影響していると考えられています。
ただし、「優先順位をつけなければ」という意識はあるので、その順位付け自体に数時間悩んだりすることも多く、そのような自分を責めてしまったりストレスをためてしまったりすることも。その悪循環でさらに追い込まれることも少なくありません。
しまいにはどうすればいいのか分からなくなり時間だけがどんどん過ぎますます混乱する、という負のループに陥ってしまうこともあります。
また、段取りが悪いのにも関わらず、「人に頼まれると断れない」という性質があるため、よく検討せずに仕事を引き受けてしまい、結局遂行することができなくなる場合があります。
さらに、段取りをやっと決めてもADHDは「エンジンがかかりにくい」という傾向があるためなかなか作業自体に入れない、といったように、幾層にも困難が重なりなかなか作業を終了することができない場合もあります。
「ADHD 段取りが悪い」の症状例
- 料理で火を使っている最中に宅配便が来ると、火をつけていることを忘れてしまう
- 専業主婦で時間は沢山あるはずなのに、段取りよく家事ができない
「ADHD 段取りが悪い」の対処法
- やることを小分けにしてメモする際、合わせてやる日付と時間も記入する。
- 「段取りよくしなければ」と気負わず、まずは作業を細分化して、ひとつずつ片付けていく。
- 作業の内容を小分けにすると共に作業する場所も区切る。
- 取り組む時間も「起きたらすぐ」「お風呂の後」などわかりやすく決めてしまう。
- 家族や上司等に「○○が終わった」などこまめに報告するようにする。
- タイマーで20分や1時間など時間を区切り、決めた時間内では一つのことだけに集中して取り組む訓練をする
- 曜日によってやることを決める。(月曜は掃除、火曜は買い物、水曜はお金関係の処理、など)
- 自分で段取りを決められなくても一人で抱え込まず、まわりの人に相談して優先順位をつける。
- 何かを頼まれたら、即答する事は避け一回落ち着いた状況で検討するように心がける。
- 「一つ終わったら次」をスローガンに掲げ、死守する。