「アスペルガー 興味のないことをしたがらない」の症状
アスペルガーには、興味のあることには非常に夢中になる反面、興味のないこと・関心のないことには全くといっていいほど取り組む気になれないという特徴があります。
興味を感じる域も狭く、それがかなりのピンポイントなこともよく見られます。
そしてその興味の強度も強く、それ以外の興味のないことはほぼしたがりません。
また、そもそも他人に興味が持てないため、「誰々に負けたくない」という感情や競争心もなく、人と比べることもしません。
なので他人との予定というものにも興味がないことも多く、自分からは約束等もあまりしたがりません。
もちろん自分の予定というものも立てず、本能の赴くままに行動します。
多くの人は世の中に存在する慣例にならって生活していますが、アスペルガーは慣例に従う事ができません。
好きな事にしか情熱を注げない傾向にあるアスペルガーは、例えそれが「お葬式」や「結婚式」など慣習的な集まりであっても「自分には不必要」「つまらない」と感じるとどうしても参加する事ができません。また飽きたり「もうこれくらいでいいや」と感じると、途中退席してしまったりもします。
このように、おおむねアスペルガーの人は興味や関心が偏っているため、社会で言われる常識に従わず、自分が関心のあることについてのみ、本能に沿って行動しがちです。
自分が興味のない行事であると「つまらないから時間の無駄」と思い、参加しようとしないのです。
本人的には興味や関心を優先した行動をすることは当たり前だと認識していることが多く、周囲からなかなか理解してもらえず集団の中で孤立してしまったりすることも。
本人としてはわがままな行動のつもりはなくても、周囲との関係に軋轢が入り、結果的に孤独や疎外感を持つようになってしまうことも少なくありません。
「アスペルガー 興味のないことをしたがらない」の症状例
- 例えみんなが参加したとしても、繁華街やイベント会場などの人ごみを避ける。
- 式典やパーティーに、最後まで参加する事が出来ないなど、居心地の悪いところに長居する事はせず、無断で退席してしまう。
- 興味のあることはどんどん話したい。逆に興味がないことは全く話さない。
- 人と共感しない。人の気持ちに興味が持てない。
- 他人どころか親への興味もなく、親に言われて辛かった言葉や嬉しかった言葉、支えになった言葉はない。
「アスペルガー 興味のないことをしたがらない」の対処法
周囲の対応のコツ
- 関心・興味のないことを強制せず、それをすることによって得られるメリットを伝える。
本人側のコツ
- 自分にとってメリットのない行事でも、たまには参加してみる。