アスペルガー 白黒はっきりつけたがる

「アスペルガー 白黒はっきりつけたがる」の症状

なんにでも「両面」や「グレーゾン」は存在します。
大奥の人はその辺りも含めて様々な判断や決断をしながら生きていくことになる訳ですが、
アスペルガーの人はどうしても0か100かの「オール・オア・ナッシング」の思考になってしまい、白黒つけようとする傾向にあります。

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なぜ、そうなってしまうのか。
それは、多くのアスペルガーの人たちは正義感が強く、独自の美意識を持っているという側面があるからではないか、という見解があります。
正義感や美意識が突出しているため、「周囲に合わせるよりも自分の感性に正直に行動するが故のこと」ともいえるのではないでしょうか。

白黒つけたがる、というと周囲から少々気難しく思われがちかもしれません。
が、いままでを振り返ってみて、「周りがぼんやりとした答えしか出さない中、はっきりと白黒つけた判断をしたことによってその事柄が結果うまく運んだ」ということもあるはずです。
このように「白黒つける」ことにはメリットもあるので、
デメリットばかりに着目してこの特性のことを悪いものと捉えたり否定したりしないことが大切です。

なお、この「白黒つけたがる」という特性は境界性パーソナリティ障害の症状にみられる二極思考にも酷似しており、一辺倒に捉えるとコミュニケーション障害のように言われてしまうこともあります。
周りの捉え方によってはアスペルガー当人を悩ませてしまうこともあるため、周囲が過度の偏見を持たないようにしていくことが重要です。

「アスペルガー 白黒はっきりつけたがる」の症状例

  • ある一点が難航しているからと、プロジェクト全体を中止しようとする

「アスペルガー 白黒はっきりつけたがる」の対処法

周囲の対応のコツ

  • 本人の意見を尊重しつつ、中間の考えもあるということを折に触れてゆっくり説明するようにする
  • 白黒つけたことに対し注意しない
  • 周囲が過度の偏見を持たないようにする

本人側のコツ

  • 白黒つけた判断をしたことを振り返ってくよくよしない
  • 「考え方の癖のひとつである」として、楽天的に捉えるようにする
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